経営再建中のシャープは30日、次世代パネル「有機EL」の量産に向けて計約574億円を投資すると発表した。
三重工場(三重県多気町)と堺工場(堺市)に生産設備を設け、2018年4~6月に稼働させる方針。設備投資による17年3月期連結業績への影響は軽微としている。
まずは有機ELを試作する工程の設備を整備、量産に向けたノウハウを蓄積する。試験的に小規模で生産し、出荷もしていくという。
シャープは今年8月に親会社となった鴻海精密工業からの出資3888億円のうち、2000億円を有機ELの開発に充てるとしていた。2工場を有機ELの開発や生産の拠点とし、設備を増強していく方針だ。