日本車にも美しさを… 戦後自動車産業をイタリアから支えた一人の日本人 (1/3ページ)

2016.10.2 06:00

 最近、17歳の息子をもつ大学の先生が、「私はバイクが好きで2台持っているが、息子はまったく関心なく、一度も乗ったことがない。免許証は持っているのに、ですよ!クルマにも見向きもしません」と語った。ミラノでのことだ。

 10数年前、日本で若い人たちがクルマに関心をもたなくなってきた、とのエピソードを欧州自動車メーカーとの会議でぼくが発言した。すると「米国の市場調査レポートで似たような傾向を読んだが、欧州ではまだそのような話はない」との反応だった。

 それから数年後、「大学生の娘がカーシェアリングの時代、クルマをもつなんて古い考えと一蹴されたよ」と嘆く、イタリア人の友人の姿があった。

 一方、ぼくの15歳の息子はF1が大好きだ。通学する高校の25人のクラスでF1に興味あるのは、彼1人。彼は欧州人を中心としたソーシャルメディアのコミュニティで情報交換しているが、殆どは大学生以上だ。だから冒頭の大学の先生には「分かります。うちの息子が例外的だと聞いているので」とコメントを返した。

 5年後、10年後、先進国の自動車市場はどうなるのか?

 この日曜日、トリノで小さな集まりがあった。日本の戦後自動車産業をイタリアから側面支援した宮川秀之さんが、イタリアの仲間たちに自らの人生を語る場だ。「側面支援」というのは、1960年代、箱型の武骨な日本車にイタリアのデザインの力で「美しさ」を提供し、日本車のデザインの向上に貢献した、という意味だ。

マツダ・ルーチェは、宮川さんがマツダにイタリアデザインの導入を説いて作られたクルマ

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