【生活ビジネス】ライドシェア仲介「notteco」 1年で会員1.6倍に

2016.10.3 05:00

自動車の相乗り仲介サービスを運営する「notteco(ノッテコ)」のオフィス=東京都品川区
自動車の相乗り仲介サービスを運営する「notteco(ノッテコ)」のオフィス=東京都品川区【拡大】

  • 「notteco(ノッテコ)」の東祐太朗社長

 「notteco(ノッテコ)」(東京)は、ガソリン代などを節約したいドライバーと、長距離を安く移動したい人が自動車に同乗する「ライドシェア(相乗り)」の仲介サービスを運営する。会員数は約2万7000人(8月現在)で、1年前の約1.6倍に増えた。2007年にサービスを開始し、15年9月に法人化。車や住宅などを共同で使う「シェアリングエコノミー(共有型経済)」への関心が高まる中、利用者は20~30代の男性を中心に広がっている。

 まず無料のネットサイト「notteco」で会員登録をする。運転する人は免許証、同乗する人は身分証明書の写真送信が必要。乗り降りしたい場所を入力すると、該当する相乗り募集が検索でき、日時やドライバーの年齢、性別などの情報が表示される。メッセージ機能を使って連絡し合い、予約する仕組み。かかった燃料代や高速道路料金といった実費を割り勘にする。現在、手数料は無料。

 東祐太朗社長(27)は「欧米では既に普及しているサービス。帰省や旅行で移動にかかる費用を少なくしたい運転手側と相乗りする側の双方にメリットがある」と強調する。

 単身赴任で月に数回、家族のいる家に帰りたいと考える人の需要が多く、イベント参加や旅行に活用する人もいるという。

 利用者からは「費用が安くなるので、高速を利用して帰省できる」「イベント会場に相乗りすることで、新しいネットワークができた」といった声が寄せられるという。

 課題は安全対策だ。出会いや商売のための相乗り募集を排除してトラブルを防止することや、女性も安心して利用できる態勢づくりの強化を目指す。現在は利用者の評価を公開したり、女性限定の募集を設けたりして対応している。

 東社長は「就活生の利用も普及させたい。将来的には、交通機関の路線維持が難しい過疎地の輸送問題も相乗りサービスで解決したい」と話す。

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