千葉市の幕張メッセで始まった「CEATECJAPAN2016」=4日【拡大】
アジア最大級のIT展示会「CEATEC JAPAN(シーテック・ジャパン)」が4日、千葉市の幕張メッセで開幕した。デジタル家電の「見本市」から脱却し、防犯、ペットの管理など幅広い分野で最先端の技術を紹介。訪日観光客の増加を見据えた新しい取り組みも注目を集めており、ソフト重視の流れは苦戦続きの日本の電機業界が巻き返す契機となりそうだ。
会場中央の「IoTタウン」コーナーでは、警備会社のセコムが防犯用ドローン(小型無人機)を展示したほか、情報サービス、半導体事業を展開する豆蔵ホールディングスグループも出展。飼い猫の首輪とスマートフォンを近距離無線通信でつなぎ、迷子になっても地図上で居場所がわかるサービスなどを紹介した。
三菱電機は、タブレットに話しかけ、画面を指でなぞるだけで言葉を文字で表示できる技術を紹介。多言語に翻訳して耳の不自由な外国人観光客を案内できるほか、医師が高齢の患者にレントゲン写真を文字入りで説明するのに役立てたい考えだ。