アマゾンと出版社、対立表面化 電子書籍など読み放題「一方的に」削除 (1/3ページ)

米アマゾンのタブレット端末に表示された電子書籍の画面(ブルームバーグ)
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 電子書籍・雑誌の定額読み放題サービスで、一部コンテンツの配信停止という形で、電子事業者のアマゾンジャパンと出版社側の対立が表面化した。利用料が月額400円から1000円程度と手頃で、デジタルならではの利便性も手伝って市場は急速に拡大。利用者がサービスの一部を受けられなくなった背景には、加入者の急激な増加と、それを見通せなかったアマゾンの甘さがあるようだ。

 「配信の一方的な停止に対して強く抗議いたします」。講談社は3日、アマゾン側を批判する声明を発表した。声明は、アマゾンジャパンによる読み放題サービス「キンドル アンリミテッド」で、講談社が提供した1000を超える書籍や雑誌のタイトル全てが一方的に削除されたとした。ビジネスパートナーへの抗議を外部に表明するのは極めて重い判断で、アマゾンに対する困惑と怒りを物語る。光文社や小学館も自社の作品群が削除されたことを明らかにした。

 「キンドル-」は、米国などで普及した後、日本は12カ国目として8月3日にスタート。作品の利用の多寡に応じて、出版社側に利用料が支払われる仕組みで、大手出版社が軒並み参加する華々しい門出となった。

アマゾンジャパンは「個別の取引関係」を理由にコメントを避けている