【出光・昭和シェル経営統合延期 会見詳報(3)】出光の月岡社長「1年以内に創業家説得」 昭和シェルの亀岡社長「白紙にはしない」 (1/5ページ)

2016.10.13 20:42

会見する昭和シェル石油の亀岡剛社長(左)と出光興産の月岡隆社長=13日午後、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)
会見する昭和シェル石油の亀岡剛社長(左)と出光興産の月岡隆社長=13日午後、東京都千代田区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

--年内予定の臨時株主総会は見送りか

 月岡隆・出光興産社長「できれば年内に開きたいが、踏まなくてはいけない手続き、また最終合意における合併のありようを図るのは時間的に厳しいという判断だ。実際にできるか、ぎりぎりだが難しくなった」

 亀岡剛・昭和シェル石油社長「(当社大株主の)ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS)が出光に株を売るのは、経営統合に向けた売買というのが前提だ。ダウンストリーム(需要減)の中、RDS側も、日本の石油業界の再編にトリビュート(貢献)するような売買をする考えだ。その前提となる統合の時期がずれるので、RDSと協議をしていく必要がある」

 「現状では、出光の大株主が当社株式の取得と経営統合を反対している。そうした中で我々が(出光による株式保有比率)33・3%の関係会社になるのは、当社の株主や販売店の不安につながり、強い会社を作る目的とは反対になるので、RDSも理解していただけるのではないか」

 --統合時期が「未定」となったことで、社員や販売店の動揺が広がり、市場の見方も厳しくなる

 亀岡社長「否定はできない。しかし記者発表と同時に社員に対し『統合に向けしっかりやっていく』とメッセージを出した。社員や特約店の皆さんの理解を頂きつつ、一緒に統合へ向けてやっていきたい」

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