韓国サムスン、10月以降に3200億円の追加損失発生 欠陥スマホ「ノート7」で

 韓国のサムスン電子は14日、欠陥が判明した新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」の生産、販売停止に伴う損失が、2016年10~12月期以降、計3兆5千億ウォン(約3200億円)前後に上るとの推計を発表した。

 16年10~12月期に2兆5千億ウォン前後、17年1~3月期に1兆ウォンほどの損失を見込む。

 サムスンは12日、16年7~9月期決算(暫定集計)の営業利益を当初の約7兆8千億ウォンから約5兆2千億ウォンに下方修正していた。同社は「販売停止の費用は16年7~9月期に反映させたが、否定的な影響は続くと予想する」と説明した。

 サムスンは、ノート7の販売停止による空白を、別の新型スマホ「ギャラクシーS7」や「S7エッジ」などの販売拡大で補うとしている。安全性強化のため「品質点検プロセスを全面的に改める」とも表明した。(共同)