レクサスのカラーデザイナーに聞く(前編) 「お客様の期待を超える色を」「レクサスブランドを大切に」 (4/4ページ)

レクサスのカラーデザイナー、宍戸恵子さん(左)とグループ長の田中彰さん
レクサスのカラーデザイナー、宍戸恵子さん(左)とグループ長の田中彰さん【拡大】

  • レクサスの人気クーペ「RC350」。カラーは「ラディアントレッドコントラストレイヤリング」
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  • レクサスの高性能クーペ「RC F」。カラーは「ヒートブルーコントラストレイヤリング」
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  • レクサスのスポーツセダン「IS 300h」。カラーは「ソニックチタニウム」
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 --開発中の車種に合わせてカラーを決めるのですか。それとも、次に作りたいカラーを決めて、その世界観にふさわしいフォルムを作るのですか。

 宍戸さん「実は両方あります。車種がある場合は、それに合わせた色を2~3年後に向けて開発するのですが、難易度の高い色に関しては、まだ車種や形状がないうちから先行開発することもあります。ただ、プロジェクトに関しては同時に動きながらやっているので、フォルムに色を当てるというよりは、一緒に作り上げていくという感じです」

 --車種によってカラーラインアップを変えるのでしょうか。また、性別や年齢層を意識しながら色を作るのでしょうか。

 宍戸さん「シルバー、ホワイトパール、ブラックなどレクサスの基盤となるラインアップはあります。それとは別に、車種の個性を表現する色として、RC Fの『ヒートブルー』やRXの『グラファイトブラックガラスフレーク』といったカラーを新規開発しました。また、海外ではRXユーザーの半数が女性なので、女性向けにブラウン系のエレガントな室内色を提案しました。既存車種のフルモデルチェンジを行うときは、お客様の女性比率や年齢層など、こちらで持っているデータを活用しながら、カラー企画をしています」

 --年齢層によってカラーの好みは違うんでしょうね。

 宍戸さん「そうですね。レクサスとしてもユースを取りたいので、今までとは違うアプローチを提案して企画を進めたり、最近も実際にそうした経緯があるので、少し若返らせたいときにキャラクターカラーでインパクトのある色とか作ったりしますね」

 --インパクトのあるキャラクターカラーとは。

 宍戸さん「白、黒、シルバーなどニュートラル系以外の色ですね。RXならブラウンなどです」

【インタビュー後編】最新技術と人の力を融合 「本物に近い色を追求」 に続く