NYタイムズ、社主の息子が後継ポストに サルツバーガー家から6人目

 米有力紙ニューヨーク・タイムズは19日、現社主(発行人)の息子アーサー・グレッグ・サルツバーガー氏(36)が、11月1日付で副発行人に就く人事を発表した。将来的な社主の後継ポストで、実際に引き継げばサルツバーガー一族では6人目となる。

 グレッグ氏は米ブラウン大卒業後、地方紙記者を経て2009年に入社。記者として編集作業に携わった。編集局にデジタル路線への大変革を提言するリポートをまとめた改革派として知られ、15年からはデジタル変革チームを率いている。

 グレッグ氏は、同年代で共にデジタル分野を担当するいとこ2人と後継を競っていたが、指名委員会がグレッグ氏を選出し、今月18日に取締役会が承認した。

 ニューヨーク・タイムズは1851年創刊。96年にアドルフ・オークス氏が買収して以降、子孫のサルツバーガー家が経営を担っている。(共同)