【日本発!起業家の挑戦】エコシステムを変える予測不能な効果 (1/5ページ)

2016.10.25 05:00

イエローストーン国立公園で生息するワピチ(ブルームバーグ)
イエローストーン国立公園で生息するワピチ(ブルームバーグ)【拡大】

 ■野生のオオカミとスタートアップ

 「イノベーションを促進し、スタートアップに都合の良い環境を作るために何をすればよいか」。政府の役人や、大企業でイノベーション部門を率いる人からよく聞かれる質問だ。もちろん、国がイノベーション育成のためにできることはたくさんあるし、現在進行形で省庁が取り組む政策もある。

 ◆非現実的な見方

 しかし、多くの人は自分たちの提供するプログラムがスタートアップ・コミュニティーの中心になるようなシステムを構想しているようだ。あるいは、スタートアップが自分たちのところにアドバイスや援助を求めてやって来るような未来を想像している。これは非現実的な見方であり、日本のスタートアップが必要としているのはそんなものではない。

 日本のスタートアップのエコシステム(生態系=有機的に結びつきながら共存共栄する仕組み)は力強さを増している。そこに新しい法人が、財源の大小に関わらず、「リーダー」としてずかずか入っていくことはできなくなっている。これはとても良いことだ。

 東京では、VC(ベンチャーキャピタル)の影響力が強く、スタートアップ・コミュニティーを率いるのは、いまだにスタートアップ自身ではないのが現状だが、それも変わりつつある。「もはや既存の政治・経済的権力組織が、スタートアップによって社会と経済にもたらされる変化を決めたり、管理したりすることはない」。この考え方を、コミュニティー内部の人間が受け入れ始めているからだ。

 言うまでもないことだが、政治家や既存の業界トップたちは、この思想を受容する段階に至っていない。日本のリーダーたちは、その大部分がスタートアップを新しい経済のエンジンとしてみており、経済の速度をトップギアに上げて、間違いなく社会全体を利するだろうと考えている。実際、恐らくそうなるだろう。

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