光コム形状測定器の世界基準へ 高精度、製造現場での使用・全数検査も可能 (2/2ページ)

従来の形状測定器に比べ、測定速度や精度が大幅にアップした「光コム形状測定器」
従来の形状測定器に比べ、測定速度や精度が大幅にアップした「光コム形状測定器」【拡大】

 現状では自動車関連の鋳造品、プレス品、ボディーなどの形状や傷の検査に使われているが、同社では徐々に熟練工の作業も自動化していくとみている。例えば、高級乗用車の仕上げは熟練工がボディーを手で触って最終検査をしてきたが、人の感覚に頼る作業で後継者の育成が難しく、個人差も生じやすい。光コム形状測定器を導入するとこうした目視検査も、完全自動化できるという。

 製造業の高度化を目指す「インダストリー4.0」(第4次産業革命)実現のため、品質確認の「目」として産業革新に貢献する。来年にかけて国内外の自動車関連産業への完全な普及を図り、再来年以降、航空宇宙分野への導入も進める方針だ。