サムスン自滅で中国メーカーに“大躍進”予測 日本企業は相変わらずの蚊帳の外 (1/4ページ)

 火を噴く欠陥スマートフォン「ギャラクシーノート7」の生産・販売中止で窮地に陥った韓国のサムスン電子のシェアをライバルメーカーが虎視眈々と狙っている。サムスンに次ぐ世界2位の米アップルには好機だが、間隙を突き、3位のファーウェイ(華為技術)や4位の「OPPO(オッポ)」ブランドを展開する広東欧珀移動通信、「vivo(ビーボ)」ブランドの広東歩歩高電子工業といった中国勢が大躍進するとの予測がある。サムスンのスマホと同じOS(基本ソフト)「アンドロイド」を採用していることに加え、これまでは安さが売りだったが、高級機種を強化し存在感を高めているためだ。一方で、“ガラパゴス”の日本メーカーは、相変わらずの蚊帳の外だ。

 「端末から煙を吹き出す映像や焼け焦げて溶けた端末の画像がネットで拡散したダメージは計り知れない。メーカーの生命線である品質への信頼を失い、世界各国で消費者のサムスン離れが起きている」

 米市場調査会社のアナリストは、サムスンの危機的状況をこう指摘する。

 サムスンはノート7の生産・販売中止による損失について3兆5000億ウォン(約3200億円)前後になるとの推計を発表している。しかし、ユーザーの乗り換えが加速すれば、スマホの世界市場で首位の20%超を誇るシェアがどこまで低下するのか見通せない状況だ。

 台湾の市場調査会社、トレンドフォースはノート7の生産・販売中止を受け、メーカー別の今年の出荷台数予測を修正した。それによると、サムスンは当初予測の3億1600万台から3億1000万台に、600万台の下方修正となった。

アップルより中国メーカー勢が注目集めるワケ