インフォテリア、IoT機器アプリの開発基盤提供 カスタマイズ研究強化 (1/2ページ)

新たに開設したIoTフューチャーラボ。小国の杉で作られたテーブルの上にIoT機器が並ぶ=東京都品川区
新たに開設したIoTフューチャーラボ。小国の杉で作られたテーブルの上にIoT機器が並ぶ=東京都品川区【拡大】

 インフォテリアは、IoT(モノのインターネット)関連事業を強化する。その一環としてソフトウエアの開発基盤「Platio(プラティオ)」のサービスを2017年1月下旬から開始。アプリを簡単に作れる環境を提供する。また、家電ベンチャーのCerevo(セレボ、東京都文京区)と提携し、“DIY型”IoTの開発に乗り出すほか、本社ビル(東京都品川区)の1階にIoT専門の情報発信拠点を開設する。

 プラティオはIoT機器を活用したアプリ開発をはじめシステム全体の運用を、プログラミングの知識がなくても簡単に行えるのが特徴。利用者はカスタマイズが可能なテンプレートを利用してアプリを作成でき、そのデータベースは自動的にクラウド上に準備され、アプリの配布・更新が可能となる。

 適用が想定される分野は土木・建設や農業、ヘルスケアなど。例えば血圧計と連動した場合、自動的に記録されるため従来のような手書き作業が不要となる。

 Cerevoとの協業は、IoT機器メーカーにとってカスタマイズ開発には限界がある点を考慮。「ある程度できているものをブロックのように組み立てることで、IoTの利用を進めていくこと」(インフォテリアの平野洋一郎社長)を目標に掲げている。DIY型は初期投資が小さく柔軟にトライアンドエラーできるため、両社で研究、実証を進めていく。