パナソニックは4日、フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ高精細の4K映像に対応した業務用ポータブルレコーダーシステム「POVCAM(ポブカム)」の試作機を開発したと発表した。来年春に商品化し、放送局や医療機関など向けに販売する。
レコーダー本体は重さ約650グラムの軽量化を実現。広角・高倍率20倍ズーム、赤外線撮影、色や揺れの補正といった機能を備えるコンパクトカメラヘッドと組み合わせ、4K映像を記録できる。
放送局のスタジオ内での座談会や病院内の手術の様子の生中継や収録などへの活用が期待される。
試作機は、千葉市の幕張メッセで16~18日に開催される国際放送機器展「InterBEE(インタービー)2016」に出展する。
同展は電機メーカーなどの先端映像制作技術が集結する展示会。パナソニックはポブカムのほか、出演者のアップやスタジオ全体の映像を切り替える4K・2K対応の大型ライブスイッチャー(来年秋発売)などの試作機も同展で披露する。