MRJ初飛行1年、現地ルポ 米国で開発加速 親日の町は歓迎ムード (3/3ページ)

 三菱航空機は現地に最大400人を投入する方針だ。空港から車で約10分の幹線道路沿いでは、MRJ関係者の入居を見込み、マンションの建設が進む。飲食店や商店も増えるという。

 モーゼスレイクは日本とゆかりの深い地でもある。戦後に収容所から解放された日系米国人が農業従事者として町に移り住み、今も多くの日系人が暮らす。

 日本航空は1960年代から2009年まで、操縦士の訓練所として空港を利用。地元の小学生を招いて飛行機に乗せるなど地域との交流は活発だった。日系2世のポール・ヒライさん(87)は「三菱の人にも地域の文化に溶け込んでほしい」と笑顔で語った。