音楽の定額配信で世界最大手のスポティファイ(本社・スウェーデン)は10日、日本でのサービスを本格的に始めた。今月7日にはサイバーエージェントなどが展開する音楽配信サービス「AWA(アワ)」が無料プランを拡充。米アップルや米グーグル、LINEなどもサービスを実施している。スポティファイの“上陸”で顧客争奪戦が激化しそうだ。
4千万曲以上が聴き放題のスポティファイのサービスは世界で1億人以上が利用しているとされる。9月29日に日本でサービスを始めたが、メールアドレスを登録して「招待コード」が届くのを待つ必要があった。10日からはこうした手間をなくした。
同日の記者会見には、ネットワークスピーカーをスポティファイのサービスと連携させたボーズや、ゲーム機と連携させたソニー・インタラクティブエンタテインメントの幹部も出席。スマホ以外でも楽しめるサービスと強調した。
スポティファイは、広告が流れる無料プランと月額980円の有料プランがある。一方、AWAは無料再生の時間をこれまでの月1時間から20時間へ大幅に拡充。スポティファイへの対抗とみられる。