生保協会長「運用計画の修正ない」 円建て公社債の買い入れには引き続き慎重

 生命保険協会の根岸秋男会長(明治安田生命保険社長)は18日の記者会見で、米大統領選以降の長期金利の上昇について、「今の水準ではこれまでの運用計画を修正することにはならない」と述べ、将来の保険金支払いのため、円建て公社債の買い入れには引き続き慎重にならざるを得ないとの立場を示した。長期金利の上昇を受けて、日銀は17日、指定した価格(利回り)で国債を無制限に買い入れる「指し値オペ」と呼ばれる公開市場操作を初めて実施した。長期金利を0%程度に誘導する新しい金融政策に基づく措置。根岸会長は「日銀はこれ以上の金利上昇は容認しないという牽制(けんせい)の意味合いが強い」と分析した。