--消費者にとってポイントカードが重要だと
「生活に密着していますね。おもしろいのは、ポイントカードに対応したことがマネーツリーの口コミを広げる結果につながったことです。家計簿アプリなどのマーケティングで難しいことの一つが、利用者が友達に最新のクールなアプリを自慢しにくいということです。銀行口座の残高やクレジットカードの利用履歴を友達に見せたがる人はいないからです。非常に個人的な情報です。でも、ポイントなら喜んで自慢します。マネーツリーの画面を友達に見せて、『ほら、こんなにたまったよ』と言えるんです」
◆金融データ集約
--法人用サービスも始めたそうですね。特徴は
「14年末から経費精算のためのプラスを、昨年9月に法人口座の管理ができるプロをリリースしました。個人顧客にデータを見せるために作ったバーチャル・ブラウザとデータ・アグリゲーション(集約)プラットホームは企業にとっても有益です。マネーツリーは国内2500以上のサービスに対応してデータを取得しており、TKCや弥生といった大手会計ソフト提携企業とも提携しています。会計ソフトの利用者は、私たちのプラットホームを使って金融機関の取引データにアクセスして、会計データとして自動取り込みできます。他にも確定申告、請求管理などのサービスを提供する企業と業務提携しています」