□住友化学 コーポレートコミュニケーション部長・安藤洋
--昨年、開業100周年を迎えました
当社のルーツは愛媛県新居浜市の別子銅山にあります。銅の製錬時に発生する有害な亜硫酸ガスを硫酸として回収し、有益な肥料(過リン酸石炭)を製造する目的で設立されたのが、前身の住友肥料製造所です。農産物を傷めるなど環境に悪影響をもたらす亜硫酸ガスを何とかしなければならないという使命感から創業。事業を通じて社会課題を解決していくという精神は、DNAとして今も受け継がれています。
--記念のイラストが話題になりました
100年の歴史を糧に、次なる挑戦・成長に向けた船出への決意を込めたキービジュアルを制作して、東京駅八重洲中央口にある柱にポスターとして掲示したほか新聞広告やIR誌表紙などでも活用しました。イラストにある船体は、実際に模型を作って撮影しました。外部への訴求に加えて、社員やその家族を対象に、多岐にわたる事業内容や、会社の向かっていく先を感じてもらうことに焦点を当てました。大変好評で101年目を迎えた今年度も随所で使用しています。
--イメージキャラクターも登場しました
広報初のイラストのキャラクター「トキメキ★スミカ」を作成し、社報などでナビゲーターとして開業100周年など社内ニュース紹介や当社製品の説明をしています。スミカは、愛媛県出身の住友化学の社員という設定です。住友化学の実情を分かりやすく伝える手段として採用したいという意向を経営層に伝えたところ、スムーズに受け入れられました。親しみやすさから、社内から「使わせてほしい」と想像以上に引っ張りだこです。