三菱ふそう、川崎製作所が操業75年 18年まで100億円投資

三菱ふそうトラック・バス川崎製作所の75周年を祝う元山義郎副社長(左から2人目)ら=27日、川崎市中原区
三菱ふそうトラック・バス川崎製作所の75周年を祝う元山義郎副社長(左から2人目)ら=27日、川崎市中原区【拡大】

 三菱ふそうトラック・バスは27日、川崎製作所(川崎市中原区)の操業開始から75周年を祝う記念イベントを開いた。同製作所は小型から大型のトラックやバス、ディーゼルエンジンの生産までを担う主力拠点。2018年までの10年間で約100億円を投資して生産性の向上に取り組んでおり、一層の競争力強化を目指す。元山義郎副社長は「今後も成長し、100周年、150周年を目指す」とあいさつした。

 同製作所は1941年に、三菱重工業の鋳造や鍛造を手掛ける工場として操業を開始。戦時中の空襲で建屋や機械設備118台が破壊されたが、戦後はトラックの修理のほか、鍋や釜を造り操業を続けた。

 組み立てや塗装ラインを整備し一貫工場になり、69年に累計生産20万台を記録。現在は輸出拠点として完成車のほか、海外工場への部品供給も担い、累計生産台数は650万台分に上る。

 近年は組み立てラインへの部品供給態勢の効率化などに取り組んでおり、親会社の独ダイムラーの商用車部門を牽引(けんいん)する「マザー工場としてものづくりのフロントランナーを目指す」(元山副社長)としている。