森ビル 虎ノ門ヒルズを進化、国際新都心へ 五輪控え都市再開発が加速 (1/3ページ)

東北六魂祭パレードに登場した秋田竿灯まつりの踊り手たち=11月20日、東京都港区
東北六魂祭パレードに登場した秋田竿灯まつりの踊り手たち=11月20日、東京都港区【拡大】

  • 新たな3棟の超高層タワーが加わって完成する虎ノ門ヒルズ(イメージ)
  • ICFクロージングセッションに参加した竹中平蔵氏(左端)と南條史生氏(右から2番目)=10月20日、東京都港区

国際新都心へ「住み、働き、遊ぶ」機能集約

 2020年の東京五輪・パラリンピック開催を控え、都市間競争でも世界と戦える「国際都市・東京」に向けたプロジェクトが着々と進められている。海外から認められるためにはビジネス環境の整備のほか、住居や文化・娯楽、交通インフラの充実も不可欠。こうした中、森ビルは虎ノ門ヒルズ(東京都港区)を、「住み、働き、遊ぶ」機能が集約されたコンパクトシティーに仕上げ、ここに集まる世界のビジネスプレーヤーが効率良く快適に24時間過ごせる国際新都心を目指す。

 11月20日、東日本大震災からの復興を願い、青空が広がる中で東北6県を代表する祭りが一堂に集まり大いににぎわった。虎ノ門ヒルズや隣接する新虎通りで行われた「東北六魂祭パレード」だ。森ビルなどは今後、この沿道を「日本文化のショーケース」としてさまざまなイベントを仕掛けていく。

 虎ノ門ヒルズが目指すのはグローバルビジネスセンター。ただ、働く機能の充実を図るだけでは世界から集結するビジネスプレーヤーのモチベーションを高めることはできないと考え、力を入れるのが文化の発信だ。

 「20年とその先を見据えて都市再開発を加速。世界からヒトやモノ、カネ、情報を引き付ける磁力を持つ都市を実現する」

 森ビルの辻慎吾社長は10月20日、文部科学省が主催する「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」でこう語り、都市再開発の具体例として、14年6月に完成した虎ノ門ヒルズ森タワーに近接する一連のプロジェクトを挙げた。

ビジネスプレーヤーが住みたいと思うカルチャー創出へ