トヨタ、発明報酬を2割上げ 最高215万円に

 トヨタ自動車が、社員の発明に対する報酬を約2割引き上げ、最高215万円とすることで労働組合と調整していることが6日、分かった。報酬を手厚くして社員の意欲を高め、技術力強化につながる発明を増やす。来年4月に始める予定。

 最高180万円の現行制度から35万円上げるほか、より幅広い発明に報酬を出せるよう評価基準を改める。実績がある社員の自主研究を後押しするため、資料購入や社外の勉強会に充てる費用として最大30万円を支給することも検討している。

 2015年に改正された特許法は、発明した社員に「相当の金銭やその他の経済上の利益を受ける権利がある」と定めている。