【特選!ふるさと元気の素】三大港の輝き再び、門司港レトロ 藤井敬子

2016.12.6 05:00

地上103メートル門司港レトロ展望室からの眺め。夜景もすばらしい
地上103メートル門司港レトロ展望室からの眺め。夜景もすばらしい【拡大】

 明治・大正の風情を残す港町を歩けば、漂ってくる焼きカレーの香り…。北九州・門司港レトロエリアはそんな街です。

 1889年開港の門司港は昭和初期まで国際物流拠点として財閥が続々進出、横浜、神戸と並ぶ「日本三大港」と呼ばれましたが、1958年の関門トンネル開通で「物流拠点」から「通過点」になり、衰退していきます。

 門司港レトロは港町復活を期した市の再開発事業です。アインシュタイン博士が滞在した旧門司三井倶楽部やJR門司港駅など古き良き時代の建物を整備し、95年に誕生しました。

 街の人も立ち上がります。青春時代をさびれた門司港で送ったという干物屋「じじやのひもの」の秋武政道社長は周囲に押されて99年からバナナマンとして広報活動を始めました。そう、ここはバナナのたたき売り発祥の地なんです。今ではラジオのパーソナリティーも務める人気者です。

 ご飯にカレーを乗せ、チーズなどをトッピングしてオーブンで焼いた名物の焼きカレーや門司港レトロ展望室からの夜景など多彩な魅力にひかれ、近くの和布刈神社まで含めた昨年の同エリア訪問客は242万人超。最近は中国からの団体客も増えています。門司港にかつての輝きが戻ってきました。

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【プロフィル】藤井敬子

 ふじい・けいこ テレビ長崎、TVQ九州放送出身。慶応義塾大SFC研究所上席所員。ティーインストラクター。

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