シャープは7日、電子黒板として使えるタッチディスプレー「BIG PAD(ビッグパッド)」シリーズの新機種を来年2月上旬に発売すると発表した。2~6人程度の少人数のミーティングや商談に適した40型画面を採用。小売店や学習塾などへの導入を目指す。想定価格(税別)は20万円弱で、月産台数は1200台。
独自開発したペン先2ミリの細い専用ペンで画面に小さい文字や絵を書き込むことが可能。画面には、外光が写り込むのを抑えるアンチグレア処理ガラスを採用し、きれいで見やすくした。用途に応じて設置方向を選べ、別売りのキャスタースタンド(約5万円~)を使って室内で自由に動かせる。商談で使う際は、商品のデザインや見積書などを表示でき、アパレルショップなどでは利用客本人が画面をタッチして、見たい商品を選び、情報を得ることもできる。
シャープは日本と米国の電子黒板市場でトップシェアを誇る。2~6人席の小会議室向けのディスプレーは、全世界で約3400万室分の潜在需要があると見込まれ、シェア拡大を狙う。