グランキューブ大阪(大阪市北区)で開催中の研究・開発支援機器の総合展示会「サイエンスエキスポ2016」(主催・大阪科学機器協会、フジサンケイビジネスアイ)は2日目の7日も多くの来場者が訪れ、とくに食品や医療業界の人手不足解消につながる自動化装置に注目が集まった。
島津製作所のブースでは、食品や飲料、製薬企業向けに異物混入物を自動で認識、解析する装置「自動不良解析システム」や関連ソフトウエアなどを展示した。分析計測営業部の大村勝美主任は「分析者の経験やノウハウに頼っていた作業を自動化することで、分析精度の向上や人手不足の解消に貢献できる」とアピールする。
ダイヘンはクリーンな環境で使う6軸多関節型ロボット「FDCL-V4M」のデモンストレーション機を出展。医薬品や食品、化粧品業界の来場者が、ロボットの巧みな動きを見ながらブース担当者に特徴などを熱心に質問する姿がみられた。クリーンロボット事業部の崎田雅彦部長は「ロボットで作業の自動化を進め、研究者が研究に専念できる環境づくりを提案していく」と強調した。同ロボットは今年度中に発売される見通しだ。