【和歌山発 輝く】ニーズに合わせたインクジェットプリンター開発 (1/4ページ)

2016.12.15 05:00

段ボールなどの梱包材にさまざまな情報を印字する産業用インクジェットプリンター=和歌山市
段ボールなどの梱包材にさまざまな情報を印字する産業用インクジェットプリンター=和歌山市【拡大】

  • 金属ナノ粒子インクを用いたプリンテッド・エレクトロニクス(PE)用のインクジェット装置

 □紀州技研工業

 紀州技研工業は、生産ラインで製品などに製造日やロット番号などの管理情報を印字する産業用インクジェットプリンターの分野で高い技術を誇る。プリンター用ヘッド部品や制御システム、インクのすべてを自社で開発・製造している。

 ◆隙間分野で起業

 大手化学メーカー工場で製品梱包(こんぽう)の担当者とし勤務していた釜中甫干社長が1968年に創業。当時の生産ラインでは、梱包材が木箱から段ボールへと代わり、箱詰めの自動化が進み始めていたころだった。しかし、製造日やロット番号などの管理情報は、従業員がゴム印を使って手押しするなど、非効率な状態だった。

 現場で10年余り培った技術と経験から段ボールなどへの印字を自動化できると考え、取引先の包装機械メーカーに開発を提案したが、「それは印刷会社の仕事」と断られた。次に相談した印刷会社も「機械メーカーの仕事」と相手にしてくれなかった。

 「包装材料への自動印刷はニーズがあるのに、どこも手をつけない隙間分野だった。これだったら、なんとか事業化できるんじゃないかと思った」という釜中社長。会社を辞めて、自動捺印(なついん)機専門メーカーを設立した。

 設立翌年の69年、ローラー式の自動捺印機を開発。全国のメーカーにダイレクトメールを送ったところ、「今までにない画期的な製品」として問い合わせが相次いだ。大手乳製品メーカーなどが導入、会社は2年目には黒字化した。

 その後、約10年にわたって好調だったローラー式自動捺印機も、製品の多様化の時代に伴い転機を迎え始めていた。さまざまな品名や型式の製品を作り出す生産ラインでは、それに合わせた管理情報を印刷する必要があり、従来のゴム印式で対応するのは困難だった。

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