パナソニックは20日、子会社で住宅事業を手掛けるパナホームの全株式を株式交換により取得し、来年8月1日付で完全子会社化すると発表した。人口減少で住宅着工件数の減少が予想される中、完全子会社化で経営資源を集中させ競争力を強化する考え。
パナホームは来年7月27日付で上場廃止となる。パナホーム1株に対し、パナソニック株0.8株を割り当てる。重点事業と位置づけている住宅分野で、パナホームの事業とパナソニックが展開する介護事業や住宅設備事業の提携を深め、業績の回復を目指す。
パナソニックは20日、産業機器用センサーを手掛ける子会社のパナソニックデバイスSUNXも、株式交換により完全子会社にすると発表した。
パナソニックは2011年に照明や住宅建材を手掛けるパナソニック電工を完全子会社化し、12年に吸収合併。傘下の三洋電機を11年に完全子会社化するなどグループ運営の一体化を進めている。