【開発物語】武田薬品が満を持した健康食品「緑の習慣」 ミドリムシでユーグレナと組む (2/8ページ)

2016.12.26 15:00

緑の習慣の開発エピソードなどについて語る武田薬品工業の高濱仁彦氏(左)ら
緑の習慣の開発エピソードなどについて語る武田薬品工業の高濱仁彦氏(左)ら【拡大】

  • 緑の習慣は、1日分の3カプセルが個包装になっている
  • 緑の習慣の製品パッケージ(30包入り)
  • 洗浄・濃縮・乾燥などの工程を経てパウダー状の粉末となったミドリムシ
  • 共同プロジェクトの発表会見で手を取り合う武田薬品工業の杉本雅史氏(左)とユーグレナの出雲充氏=2014年10月

 医薬品の場合、医薬品医療機器法に基づき、品質保証期限内に有効成分が変質しないことを企業が責任を負う。武田薬品には「医薬品としての規制レベルを当てはめてしまうと、コストがかかりすぎてしまう。しかし、健康食品であっても品質にこだわって世に出したい」(高濱さん)という思いがあった。

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 製品開発だけでなくプロモーションにおいても、“武田品質”にこだわった。医薬品で不可欠な「学術」の担当者もプロジェクトに関わっているのだ。田多井康至・学術コミュニケーショングループマネジャーは、国内外のミドリムシやパラミロンに関する文献、書籍などから学術情報を収集し、ミドリムシの持つ特徴や機能性を消費者にどのように説明すべきか検証した。田多井さんは「医薬品のようなデータがなく苦労した」と振り返る。緑の習慣を紹介する冊子には「生野菜より効率的な消化率」「野菜・魚・肉などに含まれる59種類の栄養素を含有」など、自社で確認した科学的根拠が掲載された。

 研究所(大阪市淀川区)や生産管理、品質管理部門も交えたプロジェクトでは、原材料の産地やその品質、製造工程などについて、さまざまな試験や確認作業を実施した。ユーグレナの社員からは「食品の開発ではそこまでしない」と何度も指摘されたという。研究開発部の太田稔邦課長代理は「一般的に食品の開発はもっと短期間でできるようだが、結果的に1年を超える準備期間がかかった。細部に至るまでこだわった」と、品質に自信を見せた。

 このほか、「磯っぽい」独特の風味を和らげるため、カプセルを採用して飲みやすく、毎日飲み続けやすくした。「野菜不足が指摘され、栄養バランスの偏りがちな人の健康維持に貢献したい」(高濱さん)と考え、健康食品で人気のある青汁に含まれている大麦若葉、アシタバ、ケールを配合することにした。

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