NPO法人「日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)」は26日、サイバーセキュリティー関連の今年の十大ニュースを発表した。1位には、インターネットに接続できる防犯カメラなど「IoT機器」がウイルスに感染し、企業サイトへの大規模サイバー攻撃の「踏み台」になっていたことを選んだ。
IoT機器を悪用したハッカー攻撃は海外で相次いだ。踏み台となった多数の機器が企業サーバーに大量のデータを送り付けて、システムをまひさせた。JNSAは「IoTのセキュリティー技術開発が喫緊の課題」としている。
2位はパソコンのデータを開けないようにして復旧のための金銭を要求するウイルス「ランサム(身代金)ウエア」の急増、3位はゲーム「ポケモンGO(ゴー)」を巡り、政府機関が歩きスマホなどによるトラブル防止のために注意喚起したこととなった。
ほかに、防衛省と自衛隊の通信ネットワークに対するサイバー攻撃(6位)などが入った。