リデル、インフルエンサー探し支援 企業の効果的な商材PR (1/3ページ)

投稿に使う商品写真を撮影する「インフルエンサー」の女性。周りに置く小物も工夫して演出する(リデル提供)
投稿に使う商品写真を撮影する「インフルエンサー」の女性。周りに置く小物も工夫して演出する(リデル提供)【拡大】

  • SPIRITを通して企業の依頼を受けたインフルエンサーによる、ネイル新商品を紹介する投稿(インスタグラムから)

 ◆登録者はさまざま

 ツイッターや写真共有アプリのインスタグラムといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で影響力を持つ個人を、企業などがマーケティングに活用する動きが広がっている。流行に敏感で多くのフォロワーを持ち、周囲の消費行動に影響を与える個人である「インフルエンサー」に企業が依頼し、化粧品や衣料、食品といった商品を紹介する投稿をしてもらう仕組みで、ターゲット層に直接情報が届き、購買活動につながりやすいとして注目を集めている。

 こうしたインフルエンサーと企業のマッチングサービスを提供しているのがLIDDELL(リデル、東京都港区)だ。同社が運営する「SPIRIT」では、1万8000人超の登録インフルエンサーに対して企業が募集をかけ、ゲームのプレーレビューやカフェへの誘致を目的とした食事リポートといった投稿を依頼することができる。登録インフルエンサーは、ファッションやコスメ好きの若いOLから子育て中の女性、ゲームやアニメのファンなどさまざまで、クライアントは性別や年齢、フォロワー数などの条件で依頼先を探すことができる。

 リデル代表取締役の福田晃一氏は、インフルエンサーについて「SNS上で数千から数万のファンを獲得する、個人メディアの運営者だ」と語る。有名人やタレントではないが、自分でも手の届きそうな親近感のわく存在の投稿は共感を得やすく、SNS上での拡散や商材の認知度向上につながるという。