世界最薄の1ミリ シチズン、引き算の美学で「究極の時計」追求 (2/4ページ)

2016.12.30 15:10

シチズンが開発したムーブメント1ミリ以下の「エコ・ドライブワン」=5日、東京都西東京市(荻窪佳撮影)
シチズンが開発したムーブメント1ミリ以下の「エコ・ドライブワン」=5日、東京都西東京市(荻窪佳撮影)【拡大】

  • シチズンが開発したムーブメント1ミリ以下の「エコ・ドライブワン」=5日、東京都西東京市(荻窪佳撮影)
  • ムーブメント1ミリ以下の「エコ・ドライブワン」を開発した、時計メーカー「シチズン」開発課の今村和也さん=5日、東京都西東京市(荻窪佳撮影)
  • シチズンが開発したムーブメント1ミリ以下の「エコ・ドライブワン」の部品=5日、東京都西東京市(荻窪佳撮影)
  • シチズンが開発したムーブメント1ミリ以下の「エコ・ドライブワン」の部品=5日、東京都西東京市(荻窪佳撮影)

 「時計にたくさんの機能を搭載していくと、どうしても大きく厚くなってしまう。それとは逆に、着け心地や使いやすさを追求した研ぎ済まれた時計を作ろうと考えました」

 そう語るのは時計開発部設計課の今村和也さんだ。

 アナログ式光発電腕時計では、シチズンが14年に発売したモデル「スティレット」のムーブメント厚1.91ミリが世界最薄とされていた。エコ・ドライブワンは、この約半分の薄さを実現した。

 一見、何の変哲もない時計だが、時計につきものの時刻を示す文字や秒針は省かれている。装着してみると、手首にフィットして軽い。時刻を見ないときはワイシャツの袖の中にすっぽりと隠れるほどの薄さで、仕事の邪魔にならない。

 しかし、わずか1ミリのムーブメントの中に、時計を動かすのに必要な85個の部品を収めるのは容易ではなかった。81個の部品の設計を根本から見直すことを迫られた。

 中でも重要な部品が、永久磁石と歯車を組み合わせ、時計の針を動かす「心臓部」に相当するローターだ。

薄型化が実現しても喜んでばかりはいられない

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