海外で買収攻勢、争奪激化の兆し 日本企業、アームなど件数で最多

2016.12.30 06:24

7月、ロンドンでアーム・ホールディングス買収について記者会見するソフトバンクグループの孫正義社長(ロイター=共同)
7月、ロンドンでアーム・ホールディングス買収について記者会見するソフトバンクグループの孫正義社長(ロイター=共同)【拡大】

 ソフトバンクグループによる英半導体開発大手アーム(ARM)・ホールディングスの買収など、巨額買収が相次いだ。企業の合併・買収(M&A)に成長の活路を求める日本企業は一段と増え、海外での買収件数は過去最高を更新。海外勢も攻勢を強めており、有力企業の争奪戦が一段と激しくなりそうだ。

 ソフトバンクが9月に買収したアームは、スマートフォンなどモバイル端末向けで圧倒的なシェアを持つ。約3兆3000億円の買収額は日本企業の海外案件で過去最大。異業種の半導体企業とあって、市場では当初、相乗効果に懐疑的な声も強かったが、孫正義社長は「アームはグループの中核になる」と自信を見せている。

 調査会社のレコフによると、前年の日本企業による海外企業の買収件数は、統計を取り始めた1985年以降で最高だったが、今年は11月までに既に前年実績を上回った。

 コマツは鉱山機械メーカーの米ジョイ・グローバルを、ルネサスエレクトロニクスは半導体企業米インターシルを3000億円規模で買収すると発表。買収に積極的な企業は多く、今後も増加が予想される。

 米国では、通信大手AT&Tが9兆円近くを投じてメディア大手タイム・ワーナーの買収を決定。通信とメディアの融合を加速させるM&Aとして注目を集めた。こうした潮流に乗り遅れまいと、日本ではNTTドコモの吉沢和弘社長が「これからは映像の世界になる。コンテンツ企業としっかりタッグを組む」と意欲を見せる。

 ドイツの医薬品大手バイエルは、農業分野での世界的な競争に勝ち抜くため、遺伝子組み換え種子の世界最大手米モンサントを6兆8000億円で買収することで合意。この分野で世界最大のメーカーが誕生する見通しだ。日本企業のライバルもM&Aで強大化を目指している。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。