20~30年ほど前から商品展開されているたモデルも多く、時計としてベーシックでシンプルなデザインが特徴。種類も豊富で、デジタル表示、アナログ表示だけでなく、細かな部分や色の違いもあって幅広い。海外モデルが逆輸入され、国内で販売される場合もあるようだ。
値段のわりにすごい
人気はフェイスブック上で広まった逸話がきっかけとも言われる。昨年、英国人男性が約20年前に紛失したデジタル表示の“チープカシオ”を自宅の庭で偶然見つけた。故障していなかった。泥だらけになっても動いていたという記事を投稿すると、それが世界中に拡散され、チープカシオのタフさが再評価されたというものだ。
ここから、若い世代がチープカシオに関心を示すことになり、魅力を感じた人たちがツイッターやインスタグラムで次々と紹介し、輪をかけるように広まったようだ。
カシオ腕時計の魅力を紹介するサイト「カシオ腕時計マニアックス」を運営するShowさんは、「チープカシオは、時計として精度は高い半面、安い。そのアンバランスさがうけている」と人気の秘密を分析している。
そのうえ「素材をうまく使ってデザインされ、値段以上のアクセサリー性がある」とShowさん。造りこそ薄くできているが、「そのペラペラな感じがかわいらしさ、憎めなさになっている」と評した。