世界最大の米家電見本市「CES」の開幕を5日(日本時間6日)に控え、メーカー各社は4日、家電などに人工知能(AI)を搭載した製品を相次いで公開した。AIの学習能力の向上は著しく、その存在感は高まる一方だ。
韓国のLG電子は、声で指示を出せば食材をネット通販で購入してくれる冷蔵庫を公開した。米アマゾン・コムのAIによる音声認識技術を利用しており、レシピを尋ねれば扉に備わった液晶パネルで調理法を視聴することもできる。
LGは、希望する楽曲を検索して流してくれる室内用の小型ロボットも公開。ソニーはAIを搭載し、対話を通じて部屋の中の家電を操作したり、見たい写真や映画をテレビに映したりしてくれる卓上ロボット「エクスペリア・エージェント」を発表した。韓国サムスン電子も音声でネット通販ができる冷蔵庫を公開した。庫内にカメラやセンサーを備え、映像をスマートフォンで確認できる。
CESを主催する米民生技術協会は「人が声を使ってAIを自由に使いこなせるようになる日が近づいている」と分析した。(ラスベガス 共同)