パナソニックは4日、米娯楽・メディア大手のウォルト・ディズニーと提携すると発表した。米国の2カ所のテーマパーク向けに、建物に巨大な映像を投影するプロジェクションマッピング用のプロジェクターなどを提供する。契約期間は10年。
パナソニックは、スポーツスタジアムや劇場といったエンターテインメント関連事業の強化を目指しており、今回の提携を市場開拓の弾みとする。
採用された映像機器は米フロリダ州のディズニーワールドとカリフォルニア州のディズニーランドのアトラクションやショーで使われる。演出内容はディズニー側が決める。
パナソニックは高輝度なプロジェクターの分野で高いシェアを誇り、リオデジャネイロ五輪の開会式などで使われた実績や技術力の高さをディズニーが評価した。記者会見した米ラスベガスの会場には、ディズニーの幹部とミッキーマウスが登壇。パナソニックの榎戸康二専務が「会えてうれしいよ」と声を掛け、「常に最新の技術を投入し、ディズニーのパークを盛り上げていきたい」と意気込みを語った。(ラスベガス 共同)