東京海上HD社長・永野毅氏に聞く 「HCC統合で相乗効果150億円」


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 東京海上ホールディングス(HD)の永野毅社長は5日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、昨年1月から連結対象となった米HCCインシュアランス・ホールディングスの統合による相乗効果などが2017年3月期の最終利益段階で約150億円になるとの試算を示した。HCCのノウハウを活用して開発した新たな保険商品やシステム投資の一本化によるコスト削減といった直接的な効果に加え、規模拡大による資産運用の効率化などが寄与した。

 永野氏は、HCCのノウハウを取り込んだ新商品として、昨年4月に販売を始めた役員退任後の賠償請求もカバー可能な役員賠償責任保険や、今月から販売を始めたプロスポーツ選手のケガなどによる長期離脱の費用を補償する保険などをあげた。

 海外の保険事業については「事業を強化していく地域は新興国」と強調。具体的には、東南アジアや中国、インドなどをあげた。また、アジアにおける損保事業は足元で順調に推移しているとしつつ、「まだ成長の余地はある」と指摘した。

 一方、マレーシアやシンガポール、インドネシアなど東南アジア5カ国で展開する生命保険事業については、「5年以内に収益があがる体制にしていく」と明言。利益ベースでの黒字化を達成し、持続的な成長軌道にのせる考えを示した。