アマゾン読み放題、配信ストップの出版社の一部で配信再開 講談社はまだ再開されず 

 アマゾンジャパンが提供する電子書籍の読み放題サービス「キンドル アンリミテッド」で、昨年10月にアマゾンによって配信を止められていた約20社のうち、光文社やイースト・プレス、芳文社など6社の提供作品の配信が5日までに再開された。

 光文社によると、約530点の配信が再開されたのは元日から。同社は「アマゾンジャパンとの交渉で新たに契約を交わしたため」と説明している。ほかの社も光文社と同じ元日からの再開とみられる。

 出版社の中でも、1000点を超える全作品の配信を一方的に止められた講談社は昨年10月3日、「大変困惑し、憤っている」とする抗議声明文を発表していた。同社作品の配信は、まだ再開されていない。

 昨年8月にサービスが始まった「キンドル アンリミテッド」は、当初の想定を上回る利用があり、出版社への支払額が膨らんだアマゾンジャパンが支払い条件の変更を求め、これに応じなかった出版社の配信が止められたとみられている。