なぜ、コメダの店舗は「駐車場から設計」するのか? (3/3ページ)

2017.1.7 15:05


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 郊外型の飲食店には、建物の階段を上がったところに入口がある店も多いのですが、コメダはそうした設計にはせず、普通に歩くうちに店の入口に到達するようになっています。気軽に来店してもらうための工夫だそうです。

 また、建物自体も仰ぎ見るような高さではなく、どっしりした造りで、建物周辺に植える樹木も高くなる種類は取り入れず、適度な高さの樹種を選んでいます。

 こうした入りやすさへの取り組みは、特に地方の郊外型店で真価を発揮します。地方では自動車通勤も多いからです。たとえば工場勤務者は、スーツ姿ではなくカジュアル姿でクルマに乗って出勤し、会社に着くと作業服に着替えます。そうした人の立ち寄り先として、コメダのような敷居の低い店は使い勝手がいいのです。

 昔から「不満あるところにビジネスあり」とも言われてきました。大きな不満に限らず、「ちょっとした不満を取り除く」ことで、店に対する心証がよくなります。気持ちよくクルマの出し入れができる、疲れていても階段を上がらないですむ…といったストレスが残らない店にする--。お客さんは神様ではありませんが、店では主役なのです。

 高井尚之(たかい・なおゆき)

 経済ジャーナリスト・経営コンサルタント

 1962年名古屋市生まれ。日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆多数。著書に『カフェと日本人』(講談社)、『「解」は己の中にあり』(同)、『セシルマクビー 感性の方程式』(日本実業出版社)、『なぜ「高くても売れる」のか』(文藝春秋)、『日本カフェ興亡記』(日本経済新聞出版社)、『花王「百年・愚直」のものづくり』(日経ビジネス人文庫)などがある。

 (経済ジャーナリスト 高井尚之=文)(PRESIDENT Online)

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