【2017 成長への展望】ヤマハ発動機社長・柳弘之さん(62) (1/2ページ)

 ■四輪車は実証試験 19年実用化目指す

 --今年の二輪車販売の見通しは

 「低迷するインドネシアを除いて(主力の)東南アジア市場は順調に推移し、勢いは続いている。さらにインドで昨年、100万台に近い販売を記録しており、より積極的に販売し、次の利益貢献を目指す。一方、国内は2016年に熊本地震で(ホンダの)排気量50ccの原付1種生産に影響があって市場全体が減少したが、他の車種は横ばいで推移している」

 --原付1種はホンダと業務提携を検討している

 「エンジンを載せた最小の移動手段として市場は残る。ただ、供給体制に課題があるのでホンダと提携をスタートした。将来は電動化なども考え、共同で開発の可能性を探っている」

 --前二輪のバイク「トリシティ」の展開は

 「現行の排気量125ccに加え、高速道路を走れる155ccを追加した。『めざせ、ころばないバイク』を掲げ、今までにない乗り物として技術などを説明しているが、アピールし切れていない。普及活動を進めつつ、大型車を近い将来に投入してラインアップを充実したい」

 --四輪車の開発状況は

 「開発している車体構造などが安全基準や量産に耐えられるかどうかを検証する試作の段階に入っている。設計を進めて今年上期中に試作車をつくり、実証試験に入りたい。試験の結果次第だが、19年の実用化を目指している」

 --バイクを自動運転するロボットを開発している

 「現在はライダーの運転姿勢に応じ、車両を自動制御するシステムを開発して一部車両に採用している。さらに、ロボットが人工知能(の機械学習など)を使って最適な走行ラインを決めるなどの技術を開発中だ。技術を蓄積して安全運転を支援したい」