【ビジネスのつぼ】シチズン時計「エコ・ドライブワン」 (1/4ページ)

2017.1.9 06:21

シチズン時計が販売するエコ・ドライブワン
シチズン時計が販売するエコ・ドライブワン【拡大】

  • ステンレスをバンドに使ったエコ・ドライブワン
  • エコ・ドライブワンのムーブメントを構成する部品
  • ムーブメント厚1ミリの「エコ・ドライブワン」の開発を担当した今村和也さん
  • シチズン時計の女性用腕時計「クロスシー」を披露する女優の北川景子さん=2016年11月

 □アナログ式光発電腕時計「エコ・ドライブワン」

 ■「引き算の美しさ」で世界最薄を実現

 GPS(衛星利用測位システム)機能を搭載したり、スマートフォンと連携して時刻を修正したりするなど、時計の技術は刻一刻と進化し続けている。持ち主の心拍測定ができる「スマートウオッチ」も台頭する中、シチズン時計は昨年秋、機能やデザインを可能な限り簡素化した“究極の時計”を世に送り出した。ムーブメント(駆動部分)厚1ミリ、ケース厚2.98ミリの世界最薄のアナログ式光発電腕時計「エコ・ドライブワン」だ。時計の常識を打ち破るスリムなボディーには、繊細な技術と「世界初」にこだわる大志がこめられている。

 邪魔にならない着け心地

 モントリオール五輪が開催された1976年。シチズンは世界で初めて太陽光で発電し、電池交換不要のアナログ式腕時計を発売。95年からはブランド「エコ・ドライブ」として展開し、環境に優しい腕時計として世界中に広まった。

 そして、日本人選手の活躍で国民が熱狂したリオデジャネイロ五輪が開催された2016年。この年に向けて、シチズン社内では、時計業界の世界記録に挑戦するプロジェクトが着々と進行していた。

 「時計の本質を見直し、すべてをそぎ落としたシンプルで薄く美しい時計に挑戦しよう」

 戸倉敏夫社長の号令を受け、シチズンがエコ・ドライブワンの開発に動き出したのは14年夏のこと。アナログ式光発電腕時計の40周年モデルとして企画され、開発・企画部門の社員の士気はいつになく高まった。

目指したのは「引き算の美しさ」

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