ハウスクリーニングFC「おそうじ革命」 リピーター獲得へ技術向上徹底 (1/2ページ)

掃除資材がコンパクトに収納された業務用原付きバイク。小資本で開業し、低リスク低コスト運用で高い利益率を得られるという
掃除資材がコンパクトに収納された業務用原付きバイク。小資本で開業し、低リスク低コスト運用で高い利益率を得られるという【拡大】

 ハウスクリーニングのフランチャイズチェーン(FC)を展開する「おそうじ革命」は来年1月末までに、加盟店を約3倍の100店舗に拡大する。首都圏に36加盟店があるが、年内に大阪、福岡へ進出するのを機に、拠点都市も全国に広げていく。

 ハウスクリーニング業界は、個人や家族経営など零細事業者が乱立している。同社は掃除技術の向上が着実にリピーターを獲得し、他社と差別化できる唯一の鍵になるとの方針から、FC開業希望者に対する研修を徹底している。

 業界では研修期間は約2週間が平均的だが、同社は半年から1年前後かけて実施する。人によっては1年半もの期間を要することもあるという。独自の12のチェック項目があり、全てに合格するまで独立できない。

 開店までの費用は、FC加盟金や研修費を合わせて193万6000円が必要になるものの、業務用原付きバイクと掃除資材が支給され、業務委託費として日給で1万2000円が得られるため、生活の心配は要らない。研修中に獲得した顧客はそのまま引き継いで開業できる。

 業界全体では、独立後1年以内に過半数が廃業しているが、同社では、これまで13人が独立しているが廃業はないという。福井智明社長は「技術が未熟なうちに独立するため、リピーターとなる顧客が付かない」ことが原因とみている。

掃除以外の住宅に関する相談も増えている