■先が読みにくい時代だからこそ挑戦
--どんな年にするか
「2016年は急激な為替変動に悩まされたが、目先の変動に惑わされずに、やるべきことを実行することが重要と思い知らされた年だった。先が読みにくい時代だからこそ、変化を待って立ち止まるのではなく、攻めに入って挑戦したい。昨年末に、欧米向けの複合機の輸出先である米ゼロックスのハード機器部門と、IT(情報技術)サービス部門の分社化が完了した。国内の事業規模は維持しながら、ゼロックスとの関係を深め、海外売上高比率は60%に高めたい」
--複合機を核にして、顧客企業の働き方をどう変革するのか
「以前から、複合機という製品を単体で売るのではなく、顧客の課題を解決するソリューションサービスに注力してきたが、ICT(情報通信技術)の発達とともに、当社が提供できるサービスの範囲は広がる。法律の規制緩和で、領収書や請求書を電子保存できるようになった。単に文書を保存するのではなく、それらを解析し、価値のある情報を提供していく」
--顧客の多様な働き方を可能にする新コンセプト『スマートワークゲートウエー』を打ち出した