三菱重工の「MRJ」、納入さらに延期し2020年に 「型式証明」の取得が大幅に遅れ

 三菱重工業は20日、開発中のジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」について、2018年半ばを予定していた初号機引き渡しを最大2年延期する方針を固めた。安全性を認証する型式証明の取得に向けた作業に時間がかかっているためで、延期は5度目。23日に正式発表する。

 MRJは現在、米国で3機が型式証明の取得に必要な試験飛行を行っている。同社は昨年11月に宮永俊一社長直轄の事業推進委員会を立ち上げ、開発状況などを見直した結果、予定には間に合わないと判断した。初号機の納入先であるANAホールディングスなどには、遅れる可能性が高いことを昨年秋時点で報告している。

 MRJは、三菱重工業の子会社、三菱航空機(愛知県豊山町)が手がけている。08年に事業化が決まり、当初は13年の納入を目指していた。しかしその後、設計変更などで延期を重ね、15年12月には4度目の延期をした。

◆三菱重工・宮永社長の新春インタビュー「現状では決して(2018年半ばの初号機引き渡しを)守れる状況にない」