≪変わる雇用・労働環境を後押し≫
社名である「ベルーフ」は、英語の“プロフェッショナル”を意味するドイツ語だ。同社のビジネスは、その名の通り、プロとしてのサービスを提供すること主眼に置いている。中核をなす事業は、物販や飲食といったサービス業を対象に、特に、日本ならではの“オモテナシ”という要素を加味したものだ。
付加価値の高い接客に向けた人材派遣や物販店などの運営受託などからスタートした事業は、教育研修や直営店舗の運営などにも拡大。一方で、海外、特にアジア地域で「オモテナシスクール」を開講。日本にアルバイトをしながら留学したいという若者の教育やケアにも乗り出している。外国人の登用に限らず、さまざまな人材の登用に意欲を見せる同社はダイバーシティー検定の普及にも着手。雇用・労働環境の変化を後押ししている。
同社はこうした一連の取り組みを企業理念にも掲げている。
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■人材紹介・派遣関連事業
◆生き生きと働ける環境づくり追求
同社の香月広代表取締役は、1997年にベルーフを起業するまで20年間にわたり飲食店などの企画・内装デザインを手掛ける企業で店舗開発などに従事してきた。その間に携わった店舗は延べ1000カ所にのぼる。そうした店舗の末路も見てきたわけだが、その20年におよぶ経験から、接客の大切さを説く。そして、そうした接客を実現するのは結局のところ店舗の従業員だ。