開店後、お目当ての商品売り場に向かう買い物客=2016年12月18日、三越千葉店1階【拡大】
日本百貨店協会が20日発表した2016年の全国百貨店売上高は全店ベースで、前年比3・2%減の5兆9780億円だった。6兆円を割り込むのは1980年以来36年ぶりで、消費の低迷や訪日外国人の「爆買い」の失速による影響が浮き彫りになった。
年間の売上高は91年の9兆7130億円がピーク。人口減のほか、ユニクロなどの専門店やインターネット通販の台頭などで右肩下がりに減少してきた。同協会は「6兆円はビジネスとして成立するかの分岐点だ。店舗の運営の仕方や顧客を拡大するための改革などをしていかないと減少は止まらない」と分析している。
商品別では衣料品が6・1%減で、家具や家電などの家庭用品は5・4%減少した。免税品の売り上げは、5・3%減の1843億円だった。
16年12月の全国の売上高は、既存店ベースで前年同月比1・7%減となり、10カ月連続のマイナスだった。