VRで祇園祭を“疑似体験” 京都に魅せられた米国人男性、ベンチャー起業し開発 (1/3ページ)

2017.1.21 16:05

VR技術で京都の文化財の発信と保護を目指すベンチャー企業「KYOTOVR」のアティカス・シムズ社長(奥)=大阪市北区
VR技術で京都の文化財の発信と保護を目指すベンチャー企業「KYOTOVR」のアティカス・シムズ社長(奥)=大阪市北区【拡大】

 時間や距離を飛び越え異空間に飛び込んだかのような体験ができる仮想現実(VR)技術。京都文化を世界に発信するために活用しようというベンチャー企業が登場した。庭園の侘び寂びや祇園祭の山鉾巡行などを疑似体験できるという。起業したのは京都に魅せられた米国の男性で、さらに内容を充実させていく計画だ。(栗井裕美子)

「京都」に包まれる

 グランフロント大阪(大阪市北区)で昨年12月6日、開催された「日仏イノベーション年フォーラム」。日仏両国の来場者の注目を集めていたのは、VR技術を使って京都の観光地や文化財を紹介するコーナーだった。

 ゴーグル型の専用ヘッドセットを身につけると、目の前に枯山水の庭が広がった。顔の向きを変えると、見える光景も変化する。木々の葉が揺れ、陽の光が差し込むさまが再現されている。茶室に入ると前に女性が座り、後ろには掛け軸が…。

 映像だけの体験のはずだが、フランス出身で京都市中京区の会社員、エミリー・スリオさん(26)は「風がほほをなでて、お茶の香りが漂ってくるような感覚がした」と目を輝かせた。

 映像を作ったのは、ベンチャー企業「KYOTO VR(キョウト・ブイアール)」(京都市北区)。米国出身のアティカス・シムズさんが昨年6月、設立したばかりだ。

合気道の修業のため来日

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