循環器専門医の登坂理事長は、最新の栄養学と医学をつなぎ合わせた診療法「ホリスティキュア メソッド」を提唱し、栄養学の専門家と医療機関の連携により未病の診療を行っている。現在、6つの医療機関と連携し、個々の状態に合わせた検査・治療が実施できる。
登坂理事長は「未病対策を啓蒙することで、病気予防や薬の軽減などへの関心を高め、最終的に健康寿命の延伸、慢性疾患の減少、医療費の削減を目指したい」と話している。
未病への対策は、国の財政を圧迫している医療費の高騰という問題に対する解決策の一つでもある。神奈川県では、2014年1月に「未病を治すかながわ宣言」を発表。三菱地所は、自社の開発したビルに肩こりや腰痛を改善するための運動指導などを売りにしたフィットネスジムを開業している。
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■ショップで体内をチェック
未病対策のコンセプトショップ「ホリスティキュア 栄養ケアスタンド」では、クリニックでも使用する機器を使い、有害金属の蓄積の有無やミネラルバランスのチェックなど、計3種類の栄養学的チェックが受けられる。
手のひらの4カ所にスキャンで光を当てると、3分ほどで体内のミネラル20元素と有害金属14元素の量が測定できる。毛髪による検査と異なり、現時点の身体の状況が分かる。