ドラッグストアでのコンタクト販売に注力 シンシア・中村研社長 (1/3ページ)


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 コンタクトレンズの製造販売を手掛けるシンシアは、インターネット、ドラッグストアなど、後発メーカーならではのニッチな販路を開拓してきた。若い女性の美容用品として定着しているカラーコンタクト(カラコン)を急成長させ、海外でも高く評価されている。中村研社長は「日本発のブランドとして認知度を高めていく」と飛躍を目指す。

 --生産体制が価格面での優位を生み出している

 「製品は主に台湾の工場に生産を委託している。台湾はコンタクトレンズの生産レベルが高く、品質面でも信用できる。当社では定期的に工場を視察して品質管理に努めている。価格面でも1日交換のレンズ1箱30枚入りの場合、大手メーカー品が安くても2000円前後で売られているのに対し、当社は1300円ほどで購入することができる」

 --インターネット販売が主な販路になっているが

 「従来、コンタクトレンズは眼科医が併設された専門店で買うのが一般的だった。しかし短期間で使い捨てるレンズが普及したことに伴い、2度目以降については眼科での受診を必要としない販路による購入が増えている。既存の販路が大手に押さえられていたため、後発の当社は会社設立時からネット販売に注力してきた。このためネット販売が売り上げ全体の半分を占めている」