ヤマハ、音楽教育ソリューション参入 デジタル教材「ボーカロイド教育版」提供へ

「ボーカロイド教育版」を活用した授業のイメージ
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 ヤマハは小中学校をはじめとする教育現場を対象とした音楽教育ソリューション事業に参入する。第1弾としてウィンドウズパソコン・タブレット端末用のデジタル音楽教材「ボーカロイド教育版」の提供を2月7日から開始する。

 2014年から15校で試作版を活用した実証授業を進め、現場の意見を反映させ、能動的に学べるソフトを開発した。

 具体的には同社の歌声合成技術「ボーカロイド」を改良。思い浮かんだ歌詞やメロディーをどんどん入力して、試行錯誤を重ねながら曲を作ることができる。また、指導者向けの授業モデルパックを付けたほか、男声と女声の双方を収録していることから、最大4パートまで曲を重ねることも可能にした。

 3月上旬からは「ギター授業」と「箏授業」の提供を開始する。専門家による解説・模範演奏動画を通じ指使いや音色を効果的に学習でき、全身と手元を切り替えられる機能などを導入している。ギターには「カントリーロード」、箏には「さくらさくら」などの楽曲が収録されており、生徒一人一人のペースに合わせて細かい単位で学習できるようにしたのが特徴だ。

 政府はICT(情報通信技術)教育の推進に力を入れており、20年までにICTを活用して指導できる教員の割合を100%にする目標を掲げている。こうした方向性を踏まえ、ヤマハは今後、デジタル音楽教材の提供だけではなく、楽器やネットワーク機器、クラウドサービスや人的サポートを含めた包括的なソリューションを提供する考えだ。