天然マグロをインドネシアから輸入 魚種拡大にも意欲 (1/3ページ)


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 □FTI JAPAN 鳴海健太●社長

 インドネシアを中心に天然マグロの輸入販売を手がけるFTI JAPANは、現地出荷体制の整備に伴う品質の安定化などで販売ルートを拡大、昨年10月には単月黒字化を達成。これを機に、今月から新たな取引ルートとしてBtoBのネット通販にも乗り出した。これにより月間10トン規模の販売量を年内に50トン規模に引き上げる。鳴海健太●社長は「ロジスティクスと漁業権取得といったビジネスのプラットホームを固めたので、輸入販売する魚種の拡大などで攻めていく」と今後の展開に意欲を見せる。

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 --昨年11月開催の「革新ビジネスアワード」でファイナリストに選ばれた

 「アワードでは、経営理念である『おいしいマグロを毎日の食卓に低価格で提供する』ためのビジネスプランを紹介した。それ以来、いろいろなところから声がかかるようになった。企業ビデオも制作し、認知度向上に努めている。川崎市の『かわさき起業家オーディション』にも応募する予定で、これからが楽しみだ」

 --インドネシアでの事業内容は

 「インドネシア政府と適正なパートナーシップを組むことにより、リーズナブルで高品質な海産物を日本に届ける事業基盤を確立することができた。事業エリアは、インドネシアでも資源量が豊富なバンダ海・セラム海に囲まれるマルク州西セラム県。日本の食卓に並ぶボリュームゾーンの大衆マグロであるキハダマグロやメバチマグロを収穫し空輸で輸入販売している。この海域は熱帯なので、季節ごとの収穫量や品質にばらつきがなく評価も高い」